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①呪術廻戦〜脹相〜

第67章 まだ先の話


放課後。
高専の教室で私は五条に今日の出来事を話していた。

「それでね!」

「うんうん」

「みんなの前で『もう籍入ってる?』って!」

「へぇ」

「本当に恥ずかしかったんだから!」

「ふふ」

「笑わないでよ!」

「ごめんごめん」

五条は全然悪びれていない。

「でも」

私が少しだけ視線を逸らす。

「……ちょっと嬉しかったけど」

「お」

「その……」

「うん?」

「脹相とそういうふうに見られてるんだなって思ったら……」

言いながら、また顔が赤くなる。
五条はそれを見てにやっと笑った。

「やっぱり嬉しかったんじゃん」

「……もう!」

その時教室の扉が開く。

「戻ったぞ」

脹相が入ってくる。

「おかえり」

「何の話をしている?」

「今日の学校の話」

「そうか」

脹相がそのまま私の隣に座る。
机の上には例の雑誌。

「これ」

五条さんが雑誌を開く。

「今日、学校で○○がこれ見てきたんだって」

「……?」

写真を見ていると付録の紙がひらりと床に落ち、脹相が拾い上げる。

「……これは何だ?」

「婚姻届」

「……」

脹相は紙を見る。

「婚姻届……」

「そう」

「雑誌の付録だって」

しばらく真剣に眺める。

「これに名前を書くのか?」

「そうだよ」

「二人分?」

「うん」

「そして役所へ?」

「そうそう」

脹相は頷く。

「なるほど」

五条さんがちらっと私を見る。

「ちなみに今日、〇〇はこれ見せられて」

「……」

「『もう籍入ってる?』って聞かれたらしいよ」

「……」

脹相が私を見る。

「そうなのか?」

「うん……」

「大変だったな」

「本当に恥ずかしかった」

「……」

脹相が少しだけ眉を寄せる。

「なぜそのようなことを聞くんだ」

「白無垢の写真が載ってたからじゃない?」

五条が笑う。

「それに、学校では脹相が彼氏ってことになってるし」

「……ああ、そうか」

脹相が婚姻届を見る。

そして、ふと。

「これはどうやるものなんだ?」

「ん?」

五条が振り返る。

「婚姻届?」

「ああ」

「書けばいいんだよ」

「……それだけか?」

「まあ、必要事項を書いて提出する感じ」

「……」

脹相が婚姻届を見ると五条さんが完全にふざけた顔になる。
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