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①呪術廻戦〜脹相〜

第65章 文化祭の写真


だが。

次の言葉で。

また表情が変わる。

「昨日は、〇〇さんの写真を目当てに来てた男子もいましたよ」

「……目当てに?」

「はい」

「……」

脹相の目が。

写真へ向く。

「なぜだ」

「え?」

「なぜ、その写真を欲しがる」

「いや……」

写真部員は苦笑する。

「可愛いからじゃないですか?」

「……」

「メイド服の写真なんか特に人気で」

「……そうか」

脹相は。

しばらく黙っていた。

「……何枚ある?」

「え?」

「〇〇が写っている写真だ」

「今展示してるのは……十枚くらいです」

「販売しているものは?」

「それなら、もう少しあります」

「……全部見せてもらえるか」

五条が。

とうとう吹き出した。

「脹相、何してんの?」

「確認するだけだ」

「何を?」

「……あいつの写真だ」

「それ、確認っていうよりコレクションする気じゃない?」

「違う」

「じゃあ何?」

脹相は。

答えない。

写真部員が。

何枚か並べる。

一枚目。

友達と一緒に写っている写真。

二枚目。

クラスメイトと作業している写真。

三枚目。

呼び込みをしている写真。

そして。

四枚目。

メイド服姿の写真。

「……」

脹相の動きが止まる。

「……これは」

「さっきのですよ」

「販売しているのか」

「はい」

「人気ですよ」

「……そうか」

「結構、買いたいって人多くて」

「……」

「残りも少ないです」

脹相は。

写真を見たまま。

「……これを買った人間は」

「え?」

「どういう人間だ」

「いや、それは……」

「男か?」

「……」

五条が。

「脹相」

と笑う。

「それ以上聞いたら完全に不審者だよ」

「……」

脹相は。

ようやく我に返ったように。

「……すまない」

と写真部員に頭を下げる。

「いや、大丈夫ですけど……」

「ただ」

脹相は。

写真を見る。

「〇〇本人は」

「はい?」

「自分の写真がこれほど売れていることを知っているのか?」

「たぶん知らないと思います」

「……」

その答えを聞いた瞬間。

脹相の表情が。

少しだけ険しくなる。
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