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①呪術廻戦〜脹相〜

第60章 花火大会では少しだけ積極的に



――ドンッ。

また花火が開く。

私はその光を見上げる。

「綺麗だね」

「ああ」

「一緒に見られてよかった」

「……俺もだ」

脹相は、絡めた指を見下ろす。

私はそのまま手をを離さない。

それだけで。

胸の奥が熱くなる。

そして。

次の花火が上がる。

――ヒュウゥ……

夜空へ昇っていく音。

脹相は、その音を聞きながら。

握った手を、ほんの少しだけ自分の方へ引いた。

――ドンッ。

「……わ」

身体が少し傾く。

気づけば。

私の肩が、脹相の肩に触れていた。

「脹相?」

「……すまない」

「ううん」

私は笑う。

「大丈夫」

その答えに。

脹相は小さく息を吐いた。

肩が触れたまま。

離れない。

むしろ。

その距離が心地よくなっていく。
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