第59章 花火大会
「いっぱいあるよ」
「そんなに?」
「うん」
私は少し前のめりになる。
「まず、優しいの」
「へえ」
「すごく優しい」
「見た目は結構怖いけど」
「そうなの! 見た目は怖いんだけど、本当に優しいんだよ」
私は笑う。
「それに強い」
「まあ、強そうではある」
「すごく強いよ。何かあった時に頼りになるの」
「なるほど」
「あと、しっかりしてる」
「しっかりしてる?」
「うん。私が慌ててる時も落ち着いてるし、どうしたらいいか分からない時も一緒に考えてくれる」
「へえ」
「頼りになるんだよね」
私は嬉しそうに笑った。
「私、結構甘えちゃってると思う」
「甘えさせてくれるんだ?」
「うん」
「へえ」
「疲れてる時も無理するなって言ってくれるし、何かお願いしても嫌な顔しないし」
「優しいな」
「そうなの」
私は頷く。
「それにね、私のことちゃんと尊重してくれるの」
「尊重?」
「うん。私が何か決めた時に、勝手に決めつけないの」
「……」
「ちゃんと私の話を聞いて、私がどうしたいかを大事にしてくれる」
「それはいいな」
「でしょ?」
私は笑う。