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①呪術廻戦〜脹相〜

第56章 学校へのお迎え


「それで、五条さんが?」

「ああ。俺がお前の彼氏ということにすれば、言い寄られることも減るだろうと」

「……五条さんらしいなあ」

「俺もそう思う」

二人で少し笑う。

けれど。

その笑顔の裏側では、どちらも別のことを考えていた。

――本当だったらいいのに。

私も。

脹相も。

その言葉を、胸の中だけで呟いている。

「でも、脹相はそれでいいの?」

「何がだ?」

「私の彼氏ってことにされるの」

脹相は一瞬だけ黙った。

本当は嬉しい。

そんな言葉では足りないくらい。

あなたの恋人になれるのなら。

どれだけ幸せだろうと思う。

「構わない」

それだけを答えた。

「……そう?」

「ああ」

私は少し笑う。

「じゃあ、私も別にいいよ」

「そうか」

脹相の声が、ほんの少しだけ柔らかくなる。

「ならよかった」

その一言が、胸に残る。
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