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①呪術廻戦〜脹相〜

第56章 学校へのお迎え



放課後。

いつもなら、高専の補佐監督が高校まで迎えに来てくれる。

けれど今日は、校門の前に見慣れた姿があった。

壁際で腕を組んで立っている脹相。

ただそこにいるだけなのに、やけに目立っている。

「脹相!」

私が駆け寄ると、脹相はすぐにこちらを見る。

「来たか」

「今日、脹相が迎えに来てくれたの?」

「ああ。今日は補佐監督が全員出払っているらしい」

「そっか。ありがとう」

「気にするな」

脹相はそう言って、私の鞄を受け取った。

その何気ない仕草に、胸が少しだけ苦しくなる。

――好き。

その気持ちは、もうとっくに自覚している。

脹相のことが好きだ。

けれど、告白するつもりはない。

今の関係を壊したくないから。

もしこの気持ちを伝えて、脹相が困った顔をしたら。

もし今までのように、気軽に隣を歩けなくなったら。

そう考えるだけで怖かった。

だから私は、何も知らないふりをして笑う。

けれど。

脹相もまた、同じだった。


その様子を、周囲の生徒たちがちらちらと見ている。

特に女子からの視線がすごい。

「ねえ、あの人誰?」

「めっちゃかっこよくない?」

「彼氏かな?」

「でもあの子、前に五条さんが迎えに来てなかった?」

そんな声が聞こえてくる。

私は少し気まずくなって、脹相を見る。

「……すごい見られてるね」

「そうだな」

「脹相が目立つからだよ」

「俺が?」

「うん」

脹相は不思議そうに周囲を見回した。

本人は、あまり気にしていないようだった。

けれど。

私は少しだけ苦笑する。

こんなに目立つ人が、自分の隣を歩いている。

それだけで、少し落ち着かない。

しばらく歩いていると、一人の男子生徒がこちらへ近づいてきた。
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