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①呪術廻戦〜脹相〜

第51章 泥酔したら触れたい


玄関のドアが閉まる音がした。

「……行ったね」

 五条さんの気配が遠ざかる。

 私はソファへ戻り、横になったままの脹相を覗き込んだ。

「脹相?」

「……ん」

 薄く目が開く。

「大丈夫? お水飲む?」

「いらない」

「でも、すごく熱そう」

 額に手を当てる。

 触れた瞬間、脹相の手が私の手首を掴んだ。

「……冷たい」

「またそれ?」

「ああ」

 そのまま私の手を自分の頬へ押し当てる。

「気持ちいい」

「そんなに暑いんだ」

「ああ……」

 脹相は目を閉じたまま、私の手のひらに頬を預けている。

 私はそんな彼を見ているうちに、自然と親指で頬を撫でた。

「……もう少し」

「はいはい」

 今度は髪にも指を通す。

 前髪を整えて、ゆっくり撫でる。

 脹相は気持ちよさそうに息を吐いた。

「……お前に触れられるのは、いいな」

「……そう?」

「ああ」

 その言葉に、胸の奥がくすぐったくなる。

「じゃあ、少しこうしてる」

 髪を撫で続ける。

 しばらくすると、脹相がゆっくり身体を起こした。
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