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①呪術廻戦〜脹相〜

第35章 怖い映画


「……絶対、もう見ない」

リビングのソファで、あなたは膝を抱えていた。

テレビの画面には、先ほどまで見ていたホラー映画のエンドロールが流れている。

「面白かっただろ?」

隣で笑っているのは悠仁。

「どこが!?」

「いやー、最後のところすごかったじゃん」

「すごくない! 怖かった!」

「でも途中までは平気そうだったじゃん」

「強がってただけ!」

悠仁はけらけら笑っている。

その向かいでは、脹相が呆れたような顔をしていた。

「悠仁」

「ん?」

「お前は余計なことをするな」

「え?」

「明らかに怖がっているだろう」

「いや、でも……」

「謝れ」

「……ごめん」

「……許す」

あなたは少しだけ安心する。

けれど、テレビの画面を見ると、また映画の場面を思い出してしまう。

暗い廊下。

突然現れた人影。

背後から聞こえた声。

「……」

ぞわっ。

「……今日はもう寝る」

「おう。おやすみ」

悠仁が手を振る。

「おやすみ」

あなたはできるだけ平静を装って、自分の部屋へ向かった。

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