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キセキ

第17章 似た者同士


変な間ができたせいかもしれない。娘が若干眉をひそめた。
しかし、俺がことさらにブンブンと手を振ると、画面の向こうの娘も小さく手を振って応える。

そして、そこで、ぷつりと画面が切れた。

はあ・・・・・

「ぐうう・・・ぅ」
胸を押さえる。額から脂汗が滲む。
危なかった・・・。

「兄さん・・・」
『病室』に置かれたベッドの足元のあたりに椅子をおいて座っている妹の静江が心配そうに声を掛ける。

「あ・・・ああ・・大丈夫だ」

本当は静江にすら見せたくなかった姿だったが、どうしても彼女に頼らざるをえないことがあった。

「化粧・・・取るよ」
「ああ、頼む」

静江がコットンで顔を拭ってくれる。
1時間ほどかけて彼女に施してもらった化粧が落ちていった。
落とすのはあっという間だな・・・

顔をなぞると、コケた頬の感触がある。

「じゃあな」
あまりこの顔を見られたくはない。静江に手を振って部屋から出るように促した。
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