第8章 5年後〜
混雑を避け遅めの昼食を取る
私が感じた感想をふたりに伝えると
やっぱり当たり前だと認識しているようだった
『好き勝手に遊ぶ』のと『自由に遊ぶ』のは違うという
『好き勝手』は無責任に『自由』は責任を持って『遊ぶ』のだそうだ
そうなんだぁ、すごーい‼︎考えたこともなかった!『遊ぶ』はただ遊ぶでしかないと思ってた
「お父様?〇〇〇の目がキラキラしてるのはなぜ?」
弟くんが悟に聞く
爆笑したいのを我慢しながら
「君たちの行動と言動に感動して心を震わせているんだよっくくくっ」ヤバい、抑えきれないと言って人目も気にせず爆笑している
食後もたっぷり遊んで待ち合わせ場所に赴くとちょうど母親たちが車から降りて来るところだった
「お母様〜」ふたりとも嬉しそうにかけていく
母親にぎゅと抱きついて笑顔でお話ししているのが見える
微笑ましい、幸せの瞬間って感じ
立ち止まってその様子を眺める
悟は私の頭を肘掛けがわりにしている
お母さんが腰をかがめ子どもたちになにか伝えている様子が見え、子どもたちがかけ戻ってくる
「〇〇〇ありがとう楽しかった、またね。
お父様、かわいい大切な人って意味わかった。じぁーね」
と言ってリュックを手に戻っていく
ようやく弟くんが到着し私の足にぎゅっとしがみついて
「〇〇〇楽しかった‼︎またね、かわいい人‼︎」と言ってリュックを持って戻っていく
言葉と身体の衝撃にワナワナする
なんなの⁈この可愛く愛おしい生き物たちは⁈
打撲傷を負ったハートに手を当てはぁはぁ息をする私を見てまた悟が大爆笑する
母親の元へたどり着いた子どもたちが手を振って車に乗り、母親と背の高い男性が会釈をして車に乗り走り去った
なんという充実感……
子どもという生き物はなんと恐ろしいんだろう
一瞬でハートを鷲掴みし、可愛らしい笑顔を残して去っていく
放心状態で助手席に座っている私に
「お疲れ様、楽しかった?」
「心が打撲した……」
またおかしなことを言っていると悟が笑う
「子ども欲しくなっちゃった?」
「うんん、あんな子たちがいたらすぐ悶絶死する」
死なれちゃ困ると悟が笑う