第6章 それから〜
勘が働くとき、そこに悟がいる気がする
ねぇ、悟…
意図的に姿を現さないんでしょ?
私の気配を感じているだけ?
カーテンの向こう、夜の闇に潜んで私を見つめている?
薄いカーテンがひらりと風になびく
シャッ
カーテンを開けて夜の闇に目を凝らす
視線を遮る建物は建っていないのだから目線の先は真っ暗闇
当然何も見つけられない
けど、悟の気配は感じ取れる
いるよね?
バスローブのコードを解く
前が少しはだける
集中して気配を探る
まだ感じる
集中を継続
片方の肩を抜き乳房を露わにする
まだ感じる
もう片方の肩も抜いて両乳房を露わにする
感じる…
どれくらい経っただろう
湯上がりの汗は引いた
卑猥なことをしていると自覚しているから別の意味でじわりと汗が滲んでくる
まだ感じる
悟が見ているか見ていないかなんてわからないけど、揺らいでいるかどうかなんてわかるはずもないけど
気配はまだそこにある
バスローブが床に落ち、一糸纏わぬ姿で立つ
私…何してるんだろう
裸を見たら悟が帰って来るとでも思った?
けどやっぱり気配はそこにある
内腿に手を滑らす
悟が触れてくれた時のことを思い出しながらゆっくり滑らす
下腹部、お尻、ウエストラインを辿り乳房に行き着く
悟、触って…
疼きはじめていた秘部から明らかな潤いが漏れ始める
あぁ、集中が途切れそう…
秘部を目掛けて手をゆっくりと下ろすし、人差しの指先端が蕾に触れた瞬間、集中が切れた
バスローブの上にへたり込む
肩で荒い呼吸をする
集中が切れただけなのか
悟が立ち去ったのか、知る術はない
こんな集中続けらない…
秘部の疼きがすぅ消えていく……
力なくバスローブを肩にかけ洗面所でパジャマに着替えた
気配は感じられないけどカーテンを閉める気にもならない
今夜は窓だけ閉めてカーテンはこのまま開けておこう
寝室から枕とブランケットを持ち出してソファーに寝転ぶ
電気は点けたまま、窓の外の暗闇を眺めながら眠たくなるのを待つ
午前0時を過ぎたころ瞼が重くなりそのまま朝まで眠った
翌朝
体の痛みで目が覚める
昨夜のことが甦る
勘が鈍ってたんじゃない
悟はそこにいた
今までも私に気づかせるために気配を放ってたんだ
自分は勘が当たった、外れたと思っていたけれど、悟の意図だったんだ