第15章 パラレルワールドの俺
『いま、面倒な奴だと思っただろう』
俺はギクッ!とした。こいつ、人の心が読めるのか?
『顔に出てるぞ。もう少し冷静な顔になれ。可愛いからいいけどな。今度ヤらせろ。可愛がってやる』
俺は可愛くはないがあっちの世界では可愛い顔に分類されるのか?それよりアーダルベルトは性欲がずいぶん溜まっているとみえる。
『ヘルマン同士で性交•••いいな。今度そう言うポルノ誌を出してもいいな』
『出したら俺にも見せろ。俺の世界に持って帰る。』
ルドルフとアーダルベルトは愉快そうに話をしている。もちろん俺はそんなポルノ誌は出させない。
『そんなポルノ誌は出させん』
俺がそう言うとアーダルベルトは笑いながら言った。
『拒んだらナイフや銃で脅すからな。』
こいつはそこまでして性交をしたいのか?