第13章 素直になれないだけ
オスヴァルトはお姫様抱っこのまま部屋に運んでいるから誰かに見つからないかドキドキしていた。幸い誰にも見られることなく部屋についた。
オスヴァルトは俺をベットにおろしながら言った。
『みだれた軍服を整えてくれ。俺の理性があるうちに』
俺は軍服を整えた。そういえばルソーに半分 脱がされていた。
『俺は二人のとこに行くから』
オスヴァルトは部屋から出て行こうとした。
『待ってくれ。キスしてくれないか?べ、別に惚れたとかじゃなくて、せめてのお礼だ。か、勘違いするなよ。』
素直に キスしてください と言えばいいのに俺は言い訳がましく言った。
オスヴァルトは驚いていたがすぐに優しい顔になって言った
『わかったよ』
そして俺に優しいキスをしてくれた。
俺はキスの後、恥ずかしくて顔をそむけた
『いつもそんな風に可愛かったらいいのにな』
『う、うるさい。早く行け』
オスヴァルトは笑いながら部屋から出て行った。