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単なる軍人の日常

第9章 泥酔


眼を開けた先には帽子のつばの影から見えるオスヴァルトの鋭い目だった。
ヘルマンは怖くなって、渾身の力で上に乗ったオスヴァルトを横に倒した。
オスヴァルトはヘルマンの横に寝る形になった。

ヘルマンはもう一度オスヴァルトの眼を確かめるべく帽子を取ったが、オスヴァルトの眼は閉じていた。

『寝ているのか』

オスヴァルトは規則正しく息をしながら静かに寝ていた。

オスヴァルトの眼は 狼が獲物を追いかけるときのように鋭かった。
ヘルマンはその夜、ずっと鋭い眼が頭に焼き付いて離れなかった。
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