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じゃあ好きっていって

第1章 なし






窓際の静かなベッドの上。
大好きなぬいぐるみを枕の周りに置き飾り、毎晩そこで身体を休めるその上に今、リョーマとはいる。
は少し口をとがらせて言った。

「リョーマくんてさ、めんどくさいよね」

怒っているわけではないがやや揶揄うような呆れたようなそんな表情で。
リョーマはの方を見て

「は?アンタにだけは言われたくないんだけど」

あぐらをかいて笑いもせずムッとして答える。
何を言っているのかまったくわからないとでも続けて言いたげな様子だ。
それにつられて少しムッとしたは続ける。

「リョーマくんのほうがめんどくさい」
「は?アンタでしょ」

リョーマも負けずに返す。
身振り手振りを加えながら納得できなさそうに反抗していく。
は唇を噛んで少し身を乗り出した。

「じゃあ好きって言って!」

それはいつもの言葉だった。
はいつだってそうだった。
私のこと好き?
私のこと特別?
私のこと大切?
私のこと必要?
私のこと嫌いになってない?
好きって言って
いなくならない?
ずっといる?
ずっとここにいて
いなくならないで…
リョーマに会える度にいつもそれを繰り返してきた。

リョーマは両手を頭の後ろに組み窓によりかかり

「まーた始まった」

ため息混じりに言う。
もう何度言われそのたびにそうじゃなきゃこうしてないと伝えてきた。
けれどは何度も何度も聞いてくる。

「…だって、私ばっかりじゃ嫌なんだもん」







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