第6章 狂気の月
それに尋常じゃ無いほど昂った。
「…馬鹿だね椿。」
昂った感情が、椿へ直に突き刺さる。
「うっ…はぁっああっ…悟…。」
容赦なく自分の中を犯していく悟に、椿は縋る様に抱き付いた。
それすら悟の昂りを加速する事だと分からずに。
「はぁ…あっ…っぅっ。」
この衝動が痛みだけでは無いのは。
悟の手が優しくを椿包み。
その表情はまるで、愛しい人を抱いて情欲に溺れている様な。
そんな顔を見せるから。
椿薄っすら目を開けて、悟を見上げた。
少し間違えば間違い無く痛みになるその疼きは、悟のその表情と触れる手によって快楽に変えられた。
「ふっ…ううんっ。」
何度もキスをして誤魔化しても、体は正直だった。
おかしい位に昂る感情は、快楽と一緒にその感覚を鈍らす。
他の男に体を許したかも知れないこの女に。
おかしい位に気持ちが昂った。
「…っ椿。早く終わらせたい?」
そんな気持ちは少しも無く、出来るだけこの中に収まっていたい。