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約束の未来へ【御幸一也】長編

第3章 【第2章】受け止めるということ


――――――

夢主side

神奈川に引っ越してからも
一也との約束を守りたかった。

「、近くにまたリトルシニアのチームあるみたいだけど行くか?」
「うん!!」

お父さんが見つけてきたチームは
大京シニア、というチームだった。

試合に参加するのは中学生になってからだけど、
小学生でも練習は参加させてもらえるらしい。

藁にもすがる思いで私は入団希望を出した。

「女子だから」と断られると想像していた
お父さんは、監督が二つ返事で入団させてくれたことに驚いていた。

「男女関係なくその子に合わせた指導しますから」

私はその言葉が本当に嬉しかった。

――――あの事が起きるまでは


第二次成長期。
女子特有の体調不良で、時折練習の参加が困難だった。

それでも監督は私を見放さなかった。

「、下のやつらの面倒見てみてるか?」

私はその言葉に一瞬ドキッとした。

……やっぱり戦力外なのか

そう思い、俯き気味に話を聞いた。

でも、続いて聞こえたのは意外な言葉だった。


「お前は人より観察力が鋭いから、指導も向いてるはずだ」

……それって

「人には向き不向きがある。それに合わせて楽しく野球をやれたらそれでいいじゃないか」

私が力になれる事はまだある。

――純粋にそう信じていた。

中学生に上がったタイミングで
私は選手からコーチのような立場に完全になっていた。

「光舟くん、まだキャッチングが硬いよ。それじゃあピッチャーは的当てと一緒」

その中でも一番熱心だったのは光舟くんだった。

キャッチャーというポジションもあったかもしれない。

表情も豊かな方ではないし、口数も少ない。
けど、熱意だけは誰にも負けないものを感じた。

「キャッチャー楽しい?」

練習後に少し光舟くんを呼んで話を聞いた。

「……ピッチャーがバカじゃなければ」

光舟くんは悪びれもせず、堂々と答えた。

「……っ、そっか」

その態度にどこか一也に似た者を感じて
少し笑みが零れた。

でも、それは一瞬だけ。

「あのね、ボールを受け止めるってそんな単純じゃないんだよ」
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