第38章 【第三十三話】信じることの重み
ブワッ――!!
黒い穴が開いた瞬間。
全員の身体が、次々に落ちた。
「――!!」
声を上げる暇すらない。
視界が反転する。
重力が消える。
次の瞬間。
ドサッ、ガンッ!!
全員まとめて、硬い床へ叩き落とされた。
真っ先に落ちていったのは、気絶したままのリナリーだった。
床へ叩きつけられる、その直前。
アレンが咄嗟に身体を捻った。
「リナリー!!」
手と膝を床へ突き、リナリーを囲うように身体を伏せる。自分の背を盾にして、後から落ちてくる者達の重みからも彼女を庇った。
その背へ、ティファが落ちてきた。
「きゃっ――!」
避けられない。
柔らかな感触が、思いきり背中へ押し付けられた。
「っ!!?」
アレンの身体がびくっと跳ねる。
ティファは完全にアレンへ覆い被さる形だった。
結い上げた銀髪の端が、アレンの肩先をかすめる。
近過ぎる距離に、アレンの身体が強張った。
しかも。
その上へさらにラビ。
チャオジー。
神田。
最後にクロウリーが盛大に降ってきた。
「ぎゃあああああああああ!!」
完全に将棋倒しだった。
「っ、う……!!」
ティファの身体にも、上から男達の重量がのしかかる。
呼吸が詰まる。
「ちょ、ま……っ、重……!!」