• テキストサイズ

amorous *カゲプロ*

第1章 キミへ


……あれは何だろうか。

暗闇の中に2つある赤い、とても赤い、目?

どこか懐かしく、そして愛おしい。

「キミは誰?」

自然と言葉が出てくる。

『……。』

「ねぇ、やることないなら話そう。」

『……。』

「キミは澄んだ赤色の目を持ってる。綺麗だね。」

『……にも…。』

「え、何て言ったの?聞こえないよ……?」

『お前にもこの赤い目をくれてやろう。』

「……え?」

『どうやら、外に出るときが来たようだぞ。』

「キミは……何を言ってるの?」

『そのままだ。その代わり、この言葉を忘れるな。』

「え?何?意味がわからないよ…。」

赤い目をした××は少し間をあけて言った。

『すべてを、戻せ。』

すべてを、戻せ。この言葉を聞いた途端、意識が遠のいていった。
/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp