第1章 キミへ
しばらくの間を開けて私は語るように話し始めた。
「私の能力はご察しのように目を《戻す》能力です。簡単に言えば色々な人や物を元に戻すんです。能力の強さは発動するたびに変わるんですけど今までで一番強かったときは人の年齢を戻しました。」
キド『どういう事だ……?』
「簡単に言えば若返りです。」
キド『そ、そんな事が出来るのか……!!?』
「はい。今回は体の一部を少し前の状態に戻しただけだったのでよかったですが……。」
カノ『運が悪かったら僕子供になってたって事か~。』
「そうですね。」
カノ『ズバッと言うねぇwww』
セト『全く意味がわからないんすけど……。』
キド『後で説明する。』
セト『わかったっす。』
キド『よし、じゃあ俺たちの能力も説明するか。』
「……え?」
カノ『僕たちも持ってるんだよね~。いろんな能力!www』
キド『まずは俺だな。俺は団員No.1。団長のキドだ。といっても名前はさっき言ったけどな。俺の能力は目を《隠す》。周囲の人や物の認識を消すんだ。』
「私以外にも……。」
キド『どうしたんだ?』
「私以外にも能力者いたんですね……。よかった……。」
なにより独りじゃないよって言われてるみたいで嬉しかった。