第3章 なんかゲームみたいな生活
「はッ……!!」
額に急に痛みが走って、私は覚醒した。
「いっ、痛い!誰!?おでこ、ぶったぁ!?」
「ったく、どこまで馬鹿なんだ君は」
「へぁっ!ろ、露伴先生ッ!?」
私は、死ぬ程恥ずかしくなった。
ちょっ、待ってぇ……!
私……
露伴先生の前で、あんなえっちぃ夢見てたの……!?
や……
やだもぉ……!
「す、すみません私……っ……!」
私は、逃げるようにリビングを飛び出した。
「うわあぁぁあぁぁ~~~っ……!」
私は、自分の部屋の布団の上でまだ恥ずかしさを引きずっていた。
私……なんかうっかり言ってなかったかな……?
ヘンな声、出したりとか……
ヘンな……
ああああ!
よりによって、露伴先生に見られたなんて……!
「恥ずかしすぎて、死ねる……」
そう呟いた時だった。
ピリリリッ、ピリリリッ!
テーブルの上に置いてあった携帯電話が鳴った。
「はわぁっ!ビックリしたぁ!……誰……?」
液晶を覗くと、何故かそこには『岸辺露伴』の文字が浮かんでいた。
は……どゆこと……?
恐る恐る通話ボタンを押して、耳に携帯を押し付ける。
「あ、あの……露伴先生……?」
『食器、洗ってないぞ』
あ、そうだ!
逃げるように去ったから食器の存在、忘れてた……
「すみません、すぐ洗いに行きます……って……」
『なんだ』
「それって同じ家にいるんだから、直接言えば……」
いい、と言いかけた時、耳をつんざくような怒号が聞こえた。
『馬鹿か貴様はァッ!口答えはいい、教えてやった事に感謝しろッ!』
「ひっ!すみませんんっ!」
『全く、仗助の夢なんか見やがって……』
「え」
ちょ……ちょっと待った。
今、露伴先生何て言って……
仗助くんの夢って、言ったよね!?
「やっ、やだあぁもう!ホンっ……忘れて下さいそれ!」
『やだね。これで君をゆするネタが増えたわけだ。どう使ってやろうか……』
ゆするネタって!恐怖でしかないんですけども!
……それよりなにより……
はっ……
恥ずかしいよぉ……
ちょっと、露伴先生の顔、見れない……
さっき何があったか全く分かっていない私は、恥ずかしさをひたすら堪えながら食器を洗う為にリビングへと向かうのだった。