第10章 百鬼夜行
夏油は私の方をチラッと見て、1級術師たちの方に視線を戻した。
私が術式を使ったことに気づいたのだろう。
「来たる12月24日。日没と同時に、我々は百鬼夜行を行う」
場所は新宿と京都、1000ずつ呪いを放つ。
鏖殺が目的。
「思う存分――呪い合おうじゃないか」
みんなが息を呑み、固まる。
非術師を皆殺しにする為に、そこまでのことをするのか。
だがすぐに女の子が叫び出し、クレープ屋が閉まってしまうと嘆く。
あの子たちも百鬼夜行という大きなことをしようとしてるのに、なぜあんなにも能天気なのか……。
夏油たちは帰るようだ。
背を向けて、乗ってきた呪霊の方へ向かう。
「このまま行かせるとでも?」
「やめとけよ」
突然、大量の呪霊たちに囲まれた。
憂太の影を離し、手印を結ぶ。
「可愛い生徒たちが、私の間合いだよ」
夏油は白い鳥の呪霊の足に乗り、あの4人はいなくなった。