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約束の行方【御幸一也】長編

第7章 約束の結末


ふいに御幸の手が私の頭を撫でる。

「その通りだよ、ただ泣けばいいってわけじゃねぇ」

私の涙を見て御幸は言った。

「思ってること全部吐けよ。今なら誰も聞いてねぇからよ……」

胸の奥で引っかかっていたものが一気に取れた。

「勝ちたかった……」

言葉が次第にこぼれ始めた

「みんなで勝ちたかった……」

「鳴に約束の事好き勝手言われたの、悔し、かった……」

「……でも……」

「1番悔しかったのは……」

声が震える……けどもう止まらない。

「言い返せなかった自分自身……」

視界が滲む中、御幸の服を掴んだ。

「御幸のバカ……泣くつもりなんてなかったのに……」

私は、まるでただをこねている子どものようにただひたすら泣いた。

その涙はもう止められなかった。

御幸side

泣きつかれたユキは、そのまま寝てしまった。

……無理しすぎだっつーの。

起こしたくなかった俺は、監督に事情を話して
寮の空き部屋を一部屋貸してもらった。

部屋まで運んだユキの体が
やけに軽く感じた――

夢主side

目を覚ますとそこには知らない天井があった。
ベットから体を起こすと、横には椅子に腰掛けて目を軽く瞑っている御幸が居た。

「御幸……」

私か小さく声をかけると、
ゆっくりとその目が開いた。

「起きたか?じゃあ、俺部屋戻るわ」

そう言うと御幸は椅子から立ち上がる。

「監督が朝まで使っていいって、ゆっくり休めよ」

足早に去ろうとする御幸。

「ちょ、ちょっと待ってよ……」

私は理由もなく、咄嗟に御幸の裾を掴んで引き止める。

「もう少しだけ、一緒にいてくれない?」

なにを口走って……

御幸の驚いたような顔に
自分でも何を言ったか理解できなかった。

「……それは、誘い文句として受け取ればいいのか?」
「ち、違……」

私の言葉を無視して、御幸の顔が近づく。

私は反射的に目を瞑った。
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