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【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)

第22章 オーマン×凶兆×夏油


湿度が低いから日本より過ごしやすい

――そう聞いていたのだが、それはあくまで理論上の話らしい。

体感としてはただひたすら暑い。

暑いを通り越して熱い。

肌が焼ける。

赴任して最初の2日間は日本から持参したスーツ姿で活動していた。

だが3日目の昼。

現地職員が質問を投げてきた。

『その格好、暑くないですか?』

『暑いです…。』

『ですよね。』

そんな会話の末、

『こっちの方が楽ですよ。』

と勧められたのが現地の伝統衣装だった。

黒を基調としたゆったりしたローブ。

頭部を覆うスカーフ。

『現地の女性は普段これを着てることが多いですね』

最初は半信半疑だった。

だが実際に着てみると驚いた。

直射日光を防ぐだけでここまで違うのか。

肌に日差しが当たらないだけで疲労感が大幅に減る。

今ではすっかり手放せなくなっていた。

「暑いけど……前よりはマシ。」

そう呟きながら目的地へ向かう。

赴任8日目。

本日の最初の予定は政府関係者との会談だった。

向かった先はオマーン国王の王宮
――Al Alam Palace。(アル・アラム・パレス)

青と金を基調とした美しい建物が青空に映える。

外交任務というだけあって会談内容は多岐にわたった。

現地呪術組織との協力体制。

呪物管理。

近隣諸国との情報共有。

会議室を出た頃には昼を大きく回っていた。

そこからさらに移動する。

次の目的地はMutrah Souq。(ムトラ・スーク)

古くから続く伝統市場だ。

香辛料。

香木。

銀細工。

様々な店が軒を連ね、人々の声が飛び交う。

情報収集と市場調査。

時には聞き込み。

時には交渉。

気付けば日が傾き始めていた。

「はぁ……。」

ようやく全ての予定が終わる。

ホテルへ戻る気力もなく。

気分転換も兼ねて海沿いへ向かった。
Mutrah Corniche。(ムトラ・コーニッシュ)

海沿いを歩ける観光スポットで、夕景がとても綺麗。

海風が静かに頬を撫でる。

昼間ほどではないとはいえ、まだ熱を帯びた空気。

夕日に照らされた海面が金色に揺れている。

しばらく無言で歩く。

心地良い疲労感。

潮の香り。

穏やかな波音。
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