第6章 新しい場所
耳につけた通信機から声が聞こえる。
技術班のスタッフに呼ばれて、慌てて宗四郎様から逃げた。
何も言わずに逃げたのは、後で謝ろう。
技術班の元へ行くと、亜白隊長や宗四郎様の専用武器の見直しをお願いされた。
元々別の人がやっていたのだが、難しいということで、引き継ぎをすることに。
1日中見直しをし、ひと息ついて庁舎へ向かう。
執務室に行こうとしていたが、廊下の先で揺れるオカッパを見つけて、そちらに足を向けた。
亜白隊長も一緒のようだ。
ついていくと休憩室に入っていったので、私も入る。
すぐに敬礼をすると、宗四郎様に手招きをされて、亜白隊長も頷いたので、宗四郎様の隣に少し間を空けて座る。
「紫音、飯食うて帰る?基地で仕事するん、久しぶりやったやろ?」
頷くと、頭を少し乱暴に撫でられた。
髪、ぐちゃぐちゃ……。
宗四郎様の腕を掴んでやめさせる。
「ご飯食べて帰るって言ったくせに……」
髪ゴムを取り、少し手櫛で整えた。
後でお手洗いで直そう。
少し頬を膨らませながら軽く束ねていると、クスクスと笑い声が聞こえてきた。
亜白隊長が笑っている。
「仲良いな。ずっと一緒にいるんだろう?兄妹や家族みたいなものか?」
「あー……亜白隊長、僕ら付き合い始めたんですよ」
驚いた顔をする亜白隊長を見て、宗四郎様を見た。
平然としている宗四郎様は、隠す気がないのだと悟った。
恐らく、報告するのは亜白隊長だけだろう。