第5章 解れる境界線
顔を上げた宗四郎様は、慌てて手を隊服の袖で隠し、私の陰部に当てる。
「可愛ええなぁ……そないに気持ち良かったん?」
ニコニコと優しく笑い、ゆっくり陰部から手を離していく。
首を傾げながら宗四郎様を見つめた。
宗四郎様は隊服を脱ぎ、開いたままの私の膝を閉める。
「動けそ?無理やったら、ゆっくりしとってええで」
荒い呼吸を繰り返しながら起き上がり、股を押さえてぎゅっと膝を閉じた。
ソファが冷たかった。
隊服を手に取り、袖を見てみると、びしょびしょに濡れていた。
まさか私……相手が宗四郎様だったから仕方ないと、安心しきっていた自分に、今更恥ずかしくなる。
慌ててソファを拭き、隊服を持って脱衣所に行く。
洗面台で袖を洗ってから洗濯機に入れ、すぐにスイッチを押した。
ふわっと後ろから包み込まれて、少しだけドキッとした。
でもすぐに大好きな香りが香ってきて、背中をつけて擦り寄る。
「また可愛ええの見せて……紫音」
耳元で囁かれ、擽ったくて振り向くと、唇が重なった。
すぐに離れた唇は弧を描き、クスッと笑みを零す。
何度も「可愛ええ」と呟く宗四郎様に逆上せそうだった。