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まだここにいる【ワンピース サンジ】

第15章 冬島


次の瞬間。

風が横薙ぎに吹き抜ける。

雪が舞い上がり、視界が真っ白になる。

住民たちの姿が一瞬だけ消えた。

ローが前へ出る。

長い刀を肩に担いだまま、低く舌打ちした。


「チッ……間に合ったか」


ルフィが顔を上げる。

「ロー!」

「喋るな」

即座に返る。

鋭い声だった。

ローの視線は住民たちへ向いている。

正確には、住民の奥

サンジも気づく。

「……いるな」

雪の向こう

ぼやけた白の奥に、何かが立っていた。

人影

でも輪郭が曖昧で、雪に溶けているみたいに見える。

ウソップが震える。

「な、なんなんだよあれぇ……!」

ローが静かに刀を握り直す。

「こいつらはもう“半分持ってかれてる”」

チョッパーが青ざめる。

「持ってかれた……?」

ローは答えない。

ただ前を見たまま、小さく言う。

「見るな」

その瞬間

雪の奥の人影が、ゆっくり顔を上げた。
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