第15章 冬島
ルフィが振り返る。
「どうした?」
みかは少し迷ってから、後ろを指さした。
「……誰かいた」
ウソップの顔が一気に青ざめる。
「や、やめろってそういうの!!」
チョッパーがサンジの腕にしがみつく。
「おれ見てない!!見てないからな!!」
サンジは煙草を指先で弄びながら、さっきの通りを見る。
雪だけが落ちている。
足跡もない。
「……気のせい、じゃねぇな」
低い声。
ウソップが半泣きになる。
「なんでそういうこと言うんだよ!!」
そのときだった。
遠くで、鐘の音が鳴る。
ゴォン……
低く、鈍い音。
町の空気が、変わる。
さっきまで動いていた人影が、一斉に止まる。
誰も喋らない。
ただ、同じ方向を向く。
雪の奥。
白い霧の向こう。
ルフィが目を輝かせる。
「なんか始まるのか!?」
サンジの顔が険しくなる。
「……嫌な予感しかしねぇな」