第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**
「……ご、五条さん……?」
名前を呼んでも、五条さんは黙ったまま。
ただ、私に覆い被さるように密着した体温が、さっきよりずっと熱くて。
肩口から、彼の少し乱れたような息遣いだけが伝わってくる。
どうしよう。
やっぱり、何か気に障ることを言っちゃったのかな。
心配になった私の尻尾が、五条さんの様子を窺おうとするすると彼の顔の横へ伸びていった――その瞬間。
「ひんっ!?」
様子を見にいった尻尾の先を、腰に回っていた五条さんの手がむんずと掴んだ。
同時に、止まっていた指もさっき反応した場所だけを狙うように動き始める。
「あ、ぁあっ!? んんっ、ひゃぁっ……!」
え、待って。
そこばっかりは、ほんとに、ほんとにだめで。
お仕事とか、もう、考えられなくなっちゃう……っ!
(そんなっ……いっぱい、しちゃ……だめぇ)
五条さんの手首を掴もうとした、その時。
「……の、ばか」
その声に、いつもの余裕は少しもなかった。
(……なんで。そんな、泣きそうな声で――)
だけど、それを考える暇もなく、尻尾の柔らかい部分をやわやわと擦り上げられ、全身の産毛が逆立つような快感が弾ける。
「や……っ、ん、しっぽ、いっしょだめっ……あ、ぁっ……!!」
「こっちも好きでしょ」
そう言って、五条さんは親指で膨らんだ外側の突起を、ぬちゃりと捏ねるように擦り始めた。
「あッ、あァッ!? だめぇっ、そこ、っあぁっ!!」
中と、外。
さらに尻尾まで。
三つの快感にぐちゃぐちゃにされて、もう息すらまともに吸えない。
「ひ、やっ、ぁ、あっ……んっ、だめっ……っ!」
「、弱すぎない?」
「あっ、……やっ、だめっ……きちゃ、う……っ」
「……ほら。僕の指で、イッちゃえ」
外側の突起をぴんと弾かれ、目の前が真っ白になった。
「っ――あ、ああっ……!」
五条さんの腕の中で、身体がびくびくと震える。
私はそのまま、生まれて初めての絶頂に飲み込まれていった。