第3章 福音書
一度目の時。『彼』に真実を告げられ、王国へと帰るときだ。
デミウルゴスの記憶が語ったのだ。
彼は言った。
“世界は不完全だった”
“しかし 光は必要ではなかった”
“王国との間の壁が不安定であったのだ”
“アイオーン達が迷い込んできた”
“世界を修復するには時間がかかる”
“アイオーン達が迷い込んできたら”
“返さなくてはいけない”
“ただし 十の契約を 破ったならば”
そうだった、
『世界』は『彼』が言ったようではなかった。
『彼』は真実の半分を知るだけだった。
ボクだけが、この『世界』の秘密を知らされ、覚えていたのだ。
『彼』の光が揺らぎ、そのマナは輝きを失い始める、
ボクは『彼』に言った
ー受肉するのです
ー『*<$&』の『”#@=』よ
ーデミウルゴスは言いました
『汝 殺すべからず』
契約を 十の契約を破ったアイオーン達は、
この世界に縛られてしまう。
だからこそ交わされた古の契約。
それを、『彼』は忘れていたのだ。
声にならない叫びを挙げ、
『彼』の光の身体(マナ)は瞬く間に肉体となる。
『彼』の顔は青ざめ、肉体を支えることのできない、
この光の宮殿から地上へと落ちていった。
十の契約を破るとき、
アイオーンは帰る道を失い、
この世界のひとつの命となる。
システムは光を放ちつづける。
あゝ・・・まだできることがある。
ボクはシステムに手を伸ばした。
ー全てを知りえない世代たちよ
ーボクは、あなたたちを・・・
ボクは『祈り言』を口にした。
これは、システムを変えるために用意された『ことば』だった。
そうして私は・・・
雷によって失われた命たちを戻し、
世界の障壁を修復した。
実に、日が昇り、日が沈み、
そしてまた日が昇るほどの時間がかかった。
こうして『世界』は永遠にあの真の王国(バルベーロー)への道を、閉ざされた