第3章 第1話〜立花歩〜
Side歩
りおんがオレ達の専属カメラマンになってから数ヶ月…すっかりみんなと馴染んだりおん。
と言うか、りおんは元々他者と仲良くなるのが早いからな。
ちなみにりおんの"家族"については、他のメンバー達も理解している。
…最初の頃は妹のような存在だと思っていた。だけど、時を重ねる事に、少しずつ綺麗に成長していって…。今では、他の人と仲良くしている姿に嫉妬してしまう程に。
翔「それじゃ、またね!」
ルカ「バイバーイ!」
りおん「うん!またねー♪」
撮影の後は、玲司と岳がそれぞれのドラマの撮影、翔と悠人はそれぞれに雑誌の取材、ルカは今度主演する舞台の稽古。
オレはずっとオフなので、りおん達を家まで送る事に。
翔達と別れ、オレはりおん達を家まで送る。
歩「…こうして、二人で歩くのは始めてだな。」
トリト『オレ達もいるよー。』
歩「ああ、すまない!そうだったな。」
りおん「あはは。まあ、歩だけと一緒にいるのは始めてかもね。」
歩「そう、だな。…なぁ。」
りおん「んー?」
歩「…1番大切なのはお前自身の気持ちなのはわかってる。でも、出来れば、オレを選んで欲しい。」
りおん「…!」
…実の所、オレ達全員はりおんに好意を寄せている。その事を話していた所をりおんに知られてしまった。
その後、りおんは「確かにこの中に好きな人がいる。だけど、少し考えさせて欲しい…心変わりが有るかもだから…今は容易に答えを出せない」と言い、オレ達はそれを承諾した。
大切なのはりおんの気持ち…だけど…それでも…。
りおん「…ごめんね。今もまだ…答えは出せない。」
歩「そう、だよな…すまない。」
りおん「ううん、大丈夫。」
しばらく沈黙が続く。
りおん「えっと…とりあえず、小腹空かない?何か買って食べる?それとも、どっか行く?」
歩「ああ、そうだな…それじゃ、時間も時間だから、テイクアウトで。」
りおん「そうだね。それじゃ、何時ものクレープ買おうか。」
歩「そうだな。」
オレ達はりおんが行き付けの純喫茶へ向かった。