【HUNTER×HUNTER】水面に映る雷光【キルア】
第5章 自覚と独占欲
キルアは短く言う。
「だから、俺が守る」
「へぇ?」
ヒソカは笑う。
「ずっと?寝ないで?
背中も見せずに?」
一歩、距離を詰める。
「君は速い。でもまだ未熟で“全部”は見られない…♠︎」
「だから最近、寝不足でしょ?♡」
キルアのオーラが、静かに尖る。
「……黙れ」
ヒソカは、楽しそうに続ける。
「ボクならさ」
指先で、空をなぞる。
「“来させない”。
噂の芽を、先に潰す。
あとは、閉じ込めてどこにも行けないようにする。
不安要素を全て――消す♣」
キルアの目が、冷える。
「……それは“守る”じゃない。」
「同じだよ♡」
即答。
「結果が残れば、手段は関係ない♦︎」
しばらく、沈黙。
葉擦れの音だけが流れる。
ヒソカは、キルアを見下ろす。
「君は、選ばせてる。
近づく自由も、離れる自由も…」
微笑む。
「ボクは、選ばせない。
最初から“安全圏”を固定する♡」
煽りは、核心を突く。
「――彼女、どっちが“安心”だと思う?」
キルアは、答えない。
代わりに、一歩前へ。
「……触れるな」
低く、断定。
「俺の問題だ。
テティスを秤に乗せるな」
ヒソカは、くすりと笑った。
「いいねぇ……
その顔」
少しだけ、真面目になる。
「でも覚えといて。
“守る”ってのは、戦い続けることだ♠」
距離が、ふっと開く。
「今回は、様子見。
……次は、どうかな♡」
気配が溶ける。