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海に漂う星屑のように

第1章 大事な手紙


「どうしてくれるんだ!手紙!俺の手紙が!ああっ!!」

確かに波間に紙が二枚、ゆらゆらと揺れていた。そして、それはちゃぷちゃぷと波立つ海にのまれて沈んでしまいそうになっている。

「あれを取ろうとして?」
「そうだよ!悪いかよ!」

そう言うと、男は右手を額に押し当てるようにする。その隙間から見える目に、光るものがあった。

「最後の・・・手紙・・・だったのに・・・」
「お前・・・」

俺はチラともう一度、手紙を見た。
沈みかけてはいるが、まだ波間に漂っているのが視認できるくらいの水深だ。
いける・・・かもしれない。

「ちょっと待ってろ」

本当はいけないのだが・・・。

俺は、
数メートル離れたところで釣りをしている男性に声をかけた。
警察手帳を示す。

「ちょっとすいません。捜査にご協力願います」
「え?い・・・いきなりなんですか?」

男性はひどく慌てていた。当然だろう。
突然、警察官に声をかけられたんだから。
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