第17章 愛のキューピット
ピッ…ピッ…
またバーコードリーダーを
バーコードに意味もなくかざす
深夜のコンビニ…。
「はぁ…撮影も早々と終わっちゃったわね…」
そう。二宮さんのドラマの撮影は
コンビニのシーンで二回しかなかった。
瀬崎さんが残念がるのも
無理ないかな?
「じゃあ、お先に~!」
『おつかれさまで~す。』
そう言ってまたバーコードにまた
集中していると愛しい彼の声。
「店員さーん…なにしてんすか?」
と後ろから抱きついて…ん!?
『なんで、後ろから??!』
「ふふん。裏口から来るという
新技を見つけたんですよ。」
『新技って……んっ…』
と二宮さんからの優しいキス
あぁ、あたし幸せだな…。
「莉子 ちゃんに、
お願いがあるんですけど…」
『お願い…?』