第12章 恋人ですよね?*nino*side
「幸せにします。」
そう言った俺
「幸せになります。」
そう言った莉子 ちゃん
果たしてこれは恋人になったんですか?
俺は告白したんですよね?
でも、あれは晃さんに宣言したのか?
「ん~…どうなのよ、これ」
「お?ニノどうしたの?」
と楽屋でリーダーが問いかける。
「リーダー、幸せにします。」
「え?ありがとう。」
うん、え?
「何に聞こえた?」
「宣言?」
嘘だろ…おい。
これはまずい。
「ニノ?」
「リーダー…俺ちょっと
出てくるんで!
30分後の収録までには戻るんで!」
ガチャンっ
いつのまにか俺は走っていた。
伝えなきゃいけない。
ちゃんと…彼女に…