第3章 可愛い彼女はメイドさん☆ 【ヒロアカ 爆豪勝己編】
「……あぁ? 今なんて言った、切島」
雄英高校の廊下、爆豪の背後から噴き出した圧に、切島が「しまっ……」と顔をこわばらせた。
「いや、その……がよ、駅前のメイドカフェでバイトしてるの見かけてさ。フリフリの格好して『お帰りなさいませ』とか言ってて、すげー似合ってたっつーか……」
「…………あ?」
爆豪の手のひらで、パチパチと不穏な火花が散る。
「あのバカ、時給がいいとか抜かしてやがったが……。メイドだぁ? んな、男の鼻の下伸ばしたツラ拝ませるような仕事してんのかよ」
「おい爆豪! 落ち着けって! 健全な店だぞ!?」
「健全もクソもあるかボケがッ!!」
爆豪は教科書を机に叩きつけると、怒髪天を突く勢いで教室を後にした。
メイド喫茶「ぴゅあはーと」
「……っ、お帰りなさいませ、ご主人様っ」
は引き攣った笑顔で、目の前の爆豪仰ぎ見た。
周囲の客が「なんだあの怖い客……」とヒソヒソ囁き合う中、爆豪はカウンターに乱暴に千円札の束を叩きつける。
「1時間。個室だ」
「えっ、でも、勝己くん、ここはそういう……」
「黙れ。テメェを指名してんだよ。さっさと案内しろ」
は震える手で彼を奥の個室へ導いた。
扉が閉まり、カチリと施錠される音が重く響く。
「あの、勝己くん……お飲み物は……」
「んなもん要らねぇっつってんだわ!!」
「わっ……!」
ドンッ! と、凄まじい衝撃。
の背中が壁に叩きつけられ、両脇に爆豪の腕が突き立てられた。
逃げ場を完全に塞がれる。
「勝己くん、怖いよ……! なんでそんなに怒ってるの?」
「理由がわかんねぇのかよ!? あぁ!? んな短いスカート履いて、知らねぇ男に愛想振りまいて、語尾にニャンだの何だの……。テメェ、自分がどれだけ無防備か分かってんのかッ!」
「それはお仕事だもん! 勝己くんに関係ないでしょ!」
「関係あんだよ!!」