• テキストサイズ

夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第11章 純白の境界線 【ヒロアカ 爆豪vs轟vs相澤】


(……やっと、……消太くんで、……ナカ、いっぱいになった……)


肌に残る二人の痕跡はまだ消えない。
けれど、今この瞬間の内側を焦がすような熱。
初めて結ばれたあの日から、大切に育んできた二人の時間が、昨夜の出来事を少しずつ、優しく洗い流していく。


は相澤に顔を埋め、彼の匂いを深く吸い込んだ。
これが、本当のの居場所。
誰にも譲らない、たった一人の恋人の温もりだった。




相澤に強く抱きつくとドクドクと力強く打つ鼓動を感じた。
ナカに注がれたばかりの熱が、自分の内側をじわりと支配していく感覚。
その幸福感に包まれながら、は意識の淵で遠い日の記憶を辿っていた。




始まりは、あの凄惨なUSJ事件だった。
平和な授業が一転し、目の前に現れたヴィランの群れ。
生徒を守るために、たった一人で飛び込んでいった背中。

相澤は、ボロボロになりながらも戦い続けていた。
全身あちこちの骨を砕かれ、地に伏してもなお、生徒たちへ向く刃を必死に食い止めていた。


(………先生……!)


死柄木の指先がの顔を掴み、個性の影響で崩れ落ちそうになった瞬間。
脳無に無慈悲に押さえつけられ、絶望的な状況にありながらも、相澤は必死に瞬きを拒み、その「抹消」の光を消さなかった。



あの時、血に染まりながら自分を助けてくれた、鋭くも慈愛に満ちた瞳ーー。


守られるばかりだった少女の胸に、その瞬間、消えない火が灯ったのだ。



以来、の生活は相澤を中心に回り始めた。

「教師を好きになる」という、許されない恋。
周りに悟られぬよう、それでいて彼には伝わるように、は必死にアピールを繰り返した。


「先生、コーヒー淹れました。砂糖抜き、ですよね」


「先生、私にも何か手伝わせてください」


「先生……好きです……」


最初は、呆れたように軽くあしらわれる日々だった。



「生徒が教師をからかうな」


「早く教室へ戻れ」



冷たい言葉を浴びせられても、は決してめげなかった。


何度も、何度も、彼という高い壁に体当たりし続けた。






/ 270ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp