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夜の秘め事【裏夢の短編集】【R18】

第11章 純白の境界線 【ヒロアカ 爆豪vs轟vs相澤】


「……すまない。。……怪我は、ないか」


「……う、うん。……びっくり、した、だけ……」


は乱れた服を震える手で整え涙を拭った。
その肌には、まだ二人の指先の熱が赤く残っている。


「……さっきの、ヴィランの個性事故だ。……対象に接触すると、不可抗力で……その、ハプニングが起きるっつー……クソみたいな呪いだ」


「爆豪の言う通りだ。……決して、を貶めるつもりでやったわけじゃない。……防げなかった。本当に申し訳ない」


二人は「好きな人が対象である」という肝心な部分は伏せながらも非礼を詫びた。
はまだ瞳に涙を溜めていたが、二人の必死な様子に少しずつ表情を和らげる。


「……個性、事故だったんだね。……なら、仕方ないよ。二人がわざとそんなことするはずないもん」


「……許すのかよ。あんな、クソみたいなことされたのに」


「……うん。だって、爆豪くんも轟くんも、すごく困った顔してるから」



は少しだけ無理に笑ってみせると、「気をつけてね!」と二人を気遣い、予定通り出かけていった。
彼女の背中が見えなくなるまで、二人は動けなかった。
ドアが閉まった瞬間、爆豪が深々とため息をつき壁に後頭部を打ち付けた。


「…………最悪だ」


「……ああ。最悪だな」


安堵はあった。
だが、それ以上に重い事実が二人の間に横たわっている。
先ほどの反応。
そこで、この個性が発動する条件。



「……爆豪。お前、のことが」


「……るせぇ。テメェこそ、さっきの指使いは何だ。無意識であんな揉み方できんのかよ」


「……お前に言われたくない。……あんなに深く舌を容れるとはな」


隠し通してきた想いが、最悪の形で露呈してしまった。
お互いが同じ少女を想っているという事実。
そして、自分たちの「欲」があれほどまでに深かったという自覚。
気まずさと、剥き出しになったライバル心が、静かに火花を散らす。



「……半日だ……時間経つまで、俺は部屋から極力出ねぇ」



「……俺もだ。次にに会う時は、この呪いが解けてからにする」



二人は一言も交わすことなく、別々の方向へと歩き出した。



各々の自室へ籠もるべく、逃げるような足取りでーー。





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