第11章 純白の境界線 【ヒロアカ 爆豪vs轟vs相澤】
(……待て、今の反応。まさかコイツも……)
(爆豪も、が対象なのか……?)
一瞬の沈黙、火花が散るような視線の交差。
その緊張感を打ち破ったのは、心配そうに眉を下げたの歩みだった。
「……二人とも顔色が悪いよ? 怪我でもしたんじゃ……」
「だから来んなっつってんだろ!!」
「、危ないから離れてくれ!」
焦りからさらに声を荒らげる二人。
その勢いに圧倒されたが、たじろいだ拍子に玄関マットの端に足を引っかけた。
「わっ!?」
「あ!」
身体が泳ぐ。
反射的に腕を伸ばしたのは轟だった。
倒れようとするの身体を支えようとした、はずだった。
だが、個性の呪いは物理法則すらも捻じ曲げる。
「っ……!?」
差し出した轟の手はあろうことか、の豊かな胸をガッシリと鷲掴む形になった。
「あ」という轟の短い声。
「……ひゃっ!?」
の短い悲鳴。
だが、ハプニングはそれだけで終わらない。
轟の衝撃でさらにバランスを崩したの身体が、今度は腕を広げていた爆豪の方へと倒れ込む。
「んなっ、クソが……ッ!」
受け止めようと足を踏ん張った爆豪だったが、派手に足を滑らせ、爆豪は背中から床にひっくり返る。
「どわっ!?」
その上に、轟に胸を揉まれた衝撃でパニックになったがダイブする形で重なった。
――グシャッ、という鈍い音。
そして、唇に伝わる、柔らかく温かい感触。
「「「……………………」」」
爆豪の唇の上に、の唇が隙間なく重なっていた。
鼻先が触れ合い、互いの睫毛が見えるほどの至近距離。
その横では、一緒に倒れながらも未だにの胸の感触が残る掌を突き出したまま、轟が石像のように硬直している。
支えるための力は、いつの間にか熱を帯びた執着へと変質している。
指先が吸い込まれるような肉の柔らかさに、脳が痺れた。
無意識だった。
轟は、そのあまりにも魅力的で弾力のある塊を、衝動に突き動かされるままに「ギュッ」と深く揉みしだいた。