第10章 ※地獄の底で 君の名前を呼んだ【ヒロアカ 轟焦凍】
夜が深まっても、轟の独占欲は静まることを知らなかった。
一度では足りず、二度、三度と体位を変えては、彼は己の全てを彼女の奥底へと叩き込み続けた。
一週間、他の男たちに蹂躙された記憶を、その細胞の一つ一つに至るまで、自分という存在で上書きするために。
「……あ、……あ、あ、……ぁぁああ……っ!!」
背後から腰を掴まれ、激しく突き上げられる衝撃に、はもはや声にならない声を漏らしていた。
何度も、何度も絶頂を繰り返し、彼女のナカは轟が注ぎ込んだ熱い白濁で限界まで満たされていた。
最後の一突きと共に、轟は己の全てを最奥へと吐き出した。
「っ……、……あ……」
轟がゆっくりと、その熱を彼女から引き抜く。
すると、せり上がってきた大量の精液が、収まりきれずに彼女のそこからどろりと溢れ出した。
「っ……、……ぁ……」
抜かれた後も彼女の秘部は小刻みにひきつり、脈打つたびに不浄なものを押し出すように、轟の証を太腿へと滴らせていく。
その光景を轟はただ静かに、そして激しい独占欲を込めて眺めていた。
(やっと……、……最後まで、抱けた)
本当の「最初」を屑共に無惨に奪われたことは、一生消えない悔恨として彼の胸に刻まれるだろう。
彼女が痛みに顔を歪めていた一週間前、もっと強引にでも自分が繋がっていれば、という後悔は、彼をこれからも苛むかもしれない。
だが、今こうして、自分の腕の中でぐったりと横たわり、自分の熱だけで満たされている彼女を見て、轟は初めて深い安堵を覚えていた。
「……」
轟は溢れ出す蜜と白濁を指で掬い取ると、それを慈しむように彼女の肌に塗り広げた。
「お前の中は今、俺だけでいっぱいだ。……あいつらの感触なんて、どこにも残ってねぇよ」
「……しょ、うと、くん……っ、……ごめん、ね……、ありがと……」
涙を浮かべて微笑む彼女を、轟は再び、誰にも渡さないという誓いと共に抱きしめた。
窓の外、夜の闇が明ける頃には、彼女を傷つけた者たちの世界は、エンデヴァーの権力によって文字通り灰になっているだろう。
けれど今の彼にとって、何よりも守るべきは、この腕の中に残る自分だけの熱だった。