禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第13章 呪われた彼は彼女に救われたい 【銀魂 土方十四郎】
数日後。
ボロボロになりながらも、その瞳に一点の曇りもない「鬼の副長」が志村家の門を叩いた。
「……迎えに来たぞ、いのり」
奥から走り寄ってきた彼女の姿を見た瞬間、土方の胸に熱いものが込み上げた。
彼女は、土方が預けた時よりも少し痩せたように見えたが、その瞳には変わらぬ愛しさが宿っていた。
「土方、さん……! ……戻って、きてくれたんですね」
「……ああ。……もう、あいつはいねェ。……二度と、あんな真似はさせねェよ」
土方は彼女を力強く引き寄せ、今度は何者にも邪魔されない、誓いの口付けを交わした。
もう彼女をカメラで辱める男も、好き勝手に犯す男もいない。
「……帰るぞ。俺たちの、場所に」
「……っ、はい!……」
土方は彼女の手をしっかりと握り、夕暮れ時の江戸の街を歩き出した。
二人の背中には、もう呪いの影など微塵もなかった。
屯所の自室。
土方は膝の上にいのりを乗せ、背後から包み込むように抱きしめていた。
彼女の柔らかな体温と、微かに香る石鹸の匂いを彼は噛みしめるように何度も確かめる。
「……怖かったろ。妙なところに預けちまって、すまねェ」
「いいえ。……土方さんが、自分と戦っているのが分かっていましたから。私、信じて待っていました」
いのりが振り返り、愛おしそうに土方の頬に手を添える。
その瞳には、恐怖も羞恥も消え、ただ一途な想いだけが灯っていた。
土方はその手を取り、掌に深く口付けを落とす。
「……もう、あいつ(トッシー)に邪魔はさせねェ。今夜からは……俺だけの、お前だ」
土方の手が、彼女の浴衣の帯をゆっくりと解いていく。
以前のような乱暴な手の動きではない。
指先一つ一つに、守りたいという慈しみと、独占したいという狂おしいほどの情熱が込められていた。
はだけた胸元、白く柔らかな肌。
そこに土方は、トッシーが残した卑猥な吸い痕を上書きするように、優しく、けれど深く唇を寄せた。
「ん……っ、土方、さん……っ」
「……はぁ、……お前、こんなに熱かったんだな……」