禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第12章 糖尿病の彼は彼女を甘やかしたい 【銀魂 坂田銀時】
「銀さん? ……顔、すごく赤いです。どこか苦しいんですか?」
「いや、なんでもねーから! ちょっと夜のパトロールに……」
「でも、汗も……あ」
起き上がった彼女の視線が、布団が捲れて見えた主張の激しい「そこ」へ向かう。
一瞬の沈黙。いのりは銀時の「辛さ」の正体を悟り、一気に顔を耳まで真っ赤に染めた。
「ご、ごめんなさい! 私、そんなつもりじゃ……っ」
「いいんだ、謝んな! 悪いのは全部俺の愚息だ! ……悪い、ちょっと行ってくるわ!」
銀時は居た堪れなさすぎる表情で、逃げるように部屋を飛び出した。
トイレに駆け込み、鍵をかける。
脳裏に焼き付いた、彼女の泣き顔と、腕に伝わっていたあの圧倒的な柔らかさ。
「……クソ、あんなもん思い出したら……っ」
激しく手を動かす。普段の適当な処理とはわけが違った。
彼女への愛しさと、どうしようもない欲情が混ざり合い、銀時は荒い呼吸を繰り返す。
やがて訪れた解放の瞬間、溢れ出したのは自分でも引くほどに濃く、大量の熱い証だった。
「…………」
静まり返ったトイレ。
手の中に残る余韻と、散乱した惨状を見つめながら、銀時は再び深い虚無へと沈んでいった。
(……俺、明日からどんな顔してあいつにメシ作ってもらえばいいの?)
虚無を抱えたままトイレからリビングに戻ると、いのりが、薄暗いリビングのソファにちょこんと座って待っていた。
「……あ、銀さん。おかえり、なさい」
少し俯きながら自分を見つめる彼女。
風呂上がりの香りが、夜の静寂の中でより鮮明に鼻腔を突く。
(ダメだ、思い出しちまう……。さっきの感触も、匂いも、全部……!)
一回出したばかりだというのに、銀時の愚息は再び血を滾らせ、ズボンの下で暴力的なまでの自己主張を始めた。
「あー、その……なんだ。まだ起きてたのか。早く寝ろよ、肌に悪いぞ」
銀時は目を逸らしてやり過ごそうとしたが、いのりは静かに立ち上がり、彼へと歩み寄ってきた。
「銀さん。……ごめんなさい。私のせいで、銀さんがこんなに……苦しそうで」
「いや、だからいいって! これは俺の修行が足りねーだけで、あんたのせいじゃ……」
「……私に、手伝わせてください」