第7章 最期は、泡沫
その後、少しだけ私の家族と話し、東京へ戻る。
唯月に"悟さん悟さんってピーピー泣いて大変だった"とバラされた。
「可愛いね。
僕がいないとグズグズなっちゃうんだ?
まあ…僕がいてもグズグズにしちゃうけど」
どこかよくわからないところに着くなり、満面の笑みで揶揄われる。
伊地知さんと……女の人。
3人で話し始めて、また1人加わって……私は空気に徹した。
話しが終わったのか、悟さんが私の腕を引き、膝の上で腕の中に閉じ込める。
他の人たちがいるところで距離が近くて、恥ずかしくなった。
「僕の婚約者。可愛いでしょ。
葉月、硝子に猪野。
伊地知はもう知ってるんだよね?」
「しょうこ、さん?」
「ん?……あぁ、あの時硝子と電話してたっけ。
葉月、ヤキモチ妬いてたでしょ」
顔を熱くしながらブンブンと首を振った。
別にあの時は嫉妬とかないし…悟さんのこと好きじゃなかったし。
「"私を抱いた後に他の女と電話しやがって"」
「わあっ、わぁああ!
言わないで!」
この人、私の日記をいつまで覚えてるの…。
ケラケラと笑う悟さんと、呆れる人たち。
「帰ろっか、葉月。
やれる時やろうよ」