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バディコンプレックスによる強化人間

第2章 第一話:強化人間


『ステラ大丈夫か?』

「問題ない!コイツは私があぁ!」

アレックスの優しい声も今のステラには意味を成さない…。

何故だ?何故墜ちない?
今まで自分が相手をして墜ちなかった敵など居なかったステラは軽く混乱していた…。

『ステラ、使えない(弱い)人形の末路はどんなものか分かるかな?』

「ーー私は…、」

『廃棄…つまり”死”だ。』

「私は…っ強いんだからぁあぁぁ!!!」

ヴェルヘルムの声が蘇り、頭の中で冷たく響く。それを引き金に、ステラのリミッターが外れた…
機体の反応速度がステラに追い付かず、悲鳴を上げるも無理矢理操縦するステラ。
ガイアのサーベルがブラディオンのコックピットを焦がす一歩手前……

『ステラ、撤退命令だ。』

「?!!」

モニターにアルフリードが映り、反射的にブラディオンから距離をとるステラは思いもよらぬ通信内容に目を見開いた。

「どう…して…、どうしてぇ?!
ステラは…っステラはまだ行けるよ?!なのにっなのに…っ!」

『ステラ、良く聞きくといい。私たちゾギリアはステラが弱いから撤退するワケではない。ただ、本部から別の任務が提示されただけ。ステラは十分に強い。少し自信を持つと良い。…命令を聞けるな?』

「………わか…た……」

アルフリードが優しく諭す様に話せば、ステラは少しづつ落ち着きを取り戻し、機体を翻した。
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