第12章 望んだ未来※if
1ヶ月程アパートメントホテルに宿泊し、私たちはついに北海道に来た。
もう少しで雪が降る季節。
アキも一緒に戻って来たの。
ホテルに泊まりながらサンをアキに預けて、私は物件探しをしていた。
そしてやっと、私たちだけの家を見つけた。
生活に必要最低限の物だけ買い、3人で暮らす。
少し思っていたのとは違う未来だけど、それでも…私が望んだ未来だった。
アキは私の隣にいる。
家族になって、故郷に帰ってきた。
「結那、身体大丈夫か?
無理させてごめん」
「大丈夫だよ。
アキとサンがいれば私は、元気なんだ」
アキはずっと、産後の私の身体を心配していた。
でもね、二人の為なら身体は勝手に動くの。
大好きだから…愛しているから。
「アキ、愛してる」
「俺も愛してるよ。
……したいのか?」
頷くとアキは私から離れて、どこかへ行った。
首を傾げながらも、ベッドにつけているベビーベッドですやすやと眠る我が子を撫でる。
アキそっくり……大きくなったら、あんなにかっこよくなっちゃうのかな。
自分の子供にドキドキとかしちゃったらどうしよう…。