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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第39章 スカートと青春


紅海が教室を出て行ったあと
五条も、どこか落ち着かないまま、後を追っていった

教室には一年生だけが残る
「……」

野薔薇が閉まった扉を見つめる

「なんか…先生ってさ」
腕を組んだまま、小さく首を傾げた


「?」
「別に、誰にどう思われても気にしない人だと思ってた」

虎杖も頷く
「分かる…」

「なのに、紅海ちゃんに『引いた』って言われた瞬間、めちゃくちゃ慌ててたじゃない」
釘崎は苦笑する

「確かになぁ…あんな先生初めてかもな」
虎杖も思い返す
「いつもなら、『えー、ひどーい!』とか笑って終わりそうなのに」

少しの沈黙
その時だった

「まぁ、好きな人に嫌われたかもって思ったら、ああなるだろ」
伏黒が何でもないことのように口を開く

教室が止まる

「「…えっ?」」
伏黒は顔も上げない
スマホをいじりながら続ける
「違うのか?」

「「えぇぇぇっ!?!?」」

虎杖と野薔薇の声がきれいに重なった

「ちょ、待って!」
野薔薇が机を叩く

「今なんて言った!?」

「だから」
伏黒は淡々としている
「五条先生、紅海先生のこと好きだろ」

「えぇぇぇぇっ!?」
虎杖が思わず立ち上がる
「うそ!?そうなの!?」

「見てれば分かるだろ?」
「分かんないって!」

釘崎も即座に否定する
「あの2人、仲良さそうに見えて、全然、甘い空気じゃないでしょ!」

伏黒は少しだけ考えてから答えた
「まぁ、確かに空気には出してない」
「じゃあ何で分かるのよ」

「態度」
短い返事だった

「紅海先生の事になったら、無理するし…甘えるし」

「……」
「怒られても、あんまり気にしてないように見えて」

一拍置く
「でも、本気で嫌われたかもって思った時だけ、ああなる」

虎杖と釘崎は顔を見合わせた
言われてみれば

さっきの五条は、確かに少し変だった
「え…じゃあ」
虎杖がぽつりと呟く


「紅海ちゃんは?」
釘崎の問いに
伏黒は静かに首を振った

「そこまでは分からない…なま先生は、誰にでもあんな感じもするし…」
そう言って伏黒は頬杖をついた

次の日…廊下
「紅海」
『ん?』

返事をした瞬間
「じゃ~」
五条はそのまま歩いていく

『…え?』

昼…

「紅海~」
『何?』
「なんでも~」
追い抜いていく
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