第11章 過去と危険
アリ「なあ、レイ。お前は自分の国に戻らなくていいのか?」
レイ「んー、国はもうないよ。戦争に負けたって言ったでしょ?その時に国の領土は占領されたから。
だから帰る国はないかな…
でも、国の土地はなくても民は生きてるから国が消えた訳でもないんだー。
それに、私がミカエルの力を宿している限りクロム王国は消えない。この力が国の象徴であり民の希望でもあるから。
それに、一応王家も滅亡してることになってないしね。」
アリ「領土はなくても国はあるのか…?」
レイ「民がいるからね!私たち王家を信じてくれてる人がいるから国は存在できるんだよ!
だからこの国で起きようとしてることが許せない…民を売って己を肥やすなんて…」
アリ「そうだな。領土があっても民がいなけりゃ国は成り立たない」
・・その通りだ!だから絶対にあのくだらない政策を止める!!
カシムの企みも!!
そう話している間にモルジアナがシンドバットさんを連れて戻ってきた
そこからアリババはシンドバットさんとの修行を再開したので私とモルジアナはアジトに戻った