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淫夢売ります

第12章   奈落の底から


大人に訴えたこともあったが、笑って無視された。
強引に割って入ろうとしたら、逆に縛り上げられ、京子との行為を見せつけられた。
妨害しても、かわされ、結局京子は幾度も犯される。
加賀美は必死に助けようとしても助けられない俺を嘲笑った。
何度も殺そうとしたが、その度に防がれ、組み敷かれ、京子から遠ざけられ、結果として京子を救うことができない。

何度か助けに行った俺のことを認識することがあった。そんなときの京子は必死に俺の名を呼ぶ。助けを求めて、何度も、何度も・・・。

でも、手を伸ばし、京子の手をつかもうとすると、夢の世界がガラス片のように割れて、次の凌辱のシーンに飛ぶ。

そこではまた京子は加賀美からの凌辱のことや俺が助けに来たことを忘れてしまっている。

この繰り返しだ。

終わらない悪夢。これが、ずっと京子がいた世界なのか・・・。

加賀美とのことはこの夢に入るまで全く知らなかった。
京子が必死に周囲に隠してきたのだろう。あの幼い胸に、抱えきれないほどの秘密を抱えて、京子はたったひとりで苦しんでいたのだ。

だから、俺は何度でも、何度でも彼女の悪夢に飛び込み、救おうと試みた。

でも、また失敗した。

「くそ!どうすりゃいいんだ・・・」

実は、このカードを使うのに、ユメノから条件をひとつ出されていた。
「1ヶ月経ったら、必ず赤いカードを返してほしい」というのだ。

カードは2枚ないと夢に入ることができない。実質、タイムリミットがある、ということだ。
そして、明日が約束の1ヶ月目だった。

今夜が最後なのに・・・。

悪夢に入り込むと、ものすごく消耗する。まるで全身の生気を吸い取られたような虚脱感が襲う。そうそう何度も連続して入ることができるものではない。一度、3回連続でだいぶしたことがあったが、そのときは、その後10時間くらい昏睡してしまった。

ユメノがなぜ1ヶ月でカードを返せと言ったのかは分からないが、約束した以上、守らない訳にはいかない。

実質、次が最後のダイブになる。

呼吸を整える。赤のカードを胸に押し当て、目を閉じる。
頼む・・・京子・・助けさせてくれ!
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