第64章 ラ・カプティーヴ
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結局、その日、『最良の奴隷』に選ばれながらも気絶してしまった(正確には目覚めてしまった)私は、その後に開催されたらしい『パルティエ・フィーヌ』(高尚なる宴)に参加することはできなかった。あとからラビに聞くと、どうやらそれは大勢の人が互いにパートナーを交換し合いながら交わるという・・・いわば「乱交パーティ」のようなものだとわかった。
『セルヴァが来たら、きっとみんなにかわいがってもらえたと思うよ?前も、もちろん、後ろもね♡』
彼女がにこりと笑う。その笑みは屈託がなく、あの時、私を限界を超えて攻め立てた淫蕩さは欠片も感じなかった。
そして、あの『セーヌ』での初めてのデリエール、初めての二穴挿入を経験して以来、リュネールたちの私への『躾け』もさらに激しいものとなっていった。
ピスケスにしていたような完全な拘束をされ、前と後ろの穴にディルドを挿れられ、ヴィトレで見世物みたいにされたこともあった。
大勢の男性のペニスをしゃぶらされ、しゃぶりながら挿入される姿をリュネールがゆったりと見るなんてことも。
とろとろのローションを身体中に付けたままでデュークに奉仕し、ひたすらにデリエールをリュネールに犯され続けたり・・・。
こうしてジリジリと刷り込まれるように、身体にも、心にも、快楽が刻み込まれていった。そして、あの日よりもさらに、私の愛する主に隷従する性の奴隷として、その行為の全てに身悶えし涙を流して全身で応えていくようになっていった。
それは、日常にもじわりと沁み入ってくる。
「ええと、これは倉庫に、こっちは包装紙のコーナーに・・・えっと・・・あれ?これって・・・?」
佳菜江さんが少しこぶりなAma◯on配送便の段ボール箱の中身をしげしげと眺めている。中には紫色のドレッシングのようなボトルと更に紡錘形の膨らみを持った模造品のジュエルのような写真が掲載されている小さな箱が入っていた。
「ああっ!そ、それはいいの、佳菜江さん!」
佳菜江さんが見ている箱の中身がなにかということに気づいて私は慌てて彼女から箱を取り上げる。