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淫夢売ります

第61章   ゲリエール


「では、プスドニムをお決めください」
仮名・・・?
そう言われても、全く思いつかなかった。なので、素直に女にそう言った。
「わかりました。そうおっしゃる方も多いんですよ?そういう方には『リノソンス』と名乗っていただくことにしています。これでよろしいですか?」

リノソンス・・・?
なにか意味のある言葉なのだろうか?

では、と言って女がマスクを取り出す。マスクと言っても顔の上半分、鼻から上を覆う白色ののっぺりとしたマスクだった。ちょうど、舞台『オペラ座の怪人』のファントムが付けているマスクに似ていた。あれよりも顔を覆う部分が少ない感じだ。

「もし、良いプスドニムを見つけた場合は、教えてください。そちらを登録いたします。マスクも新しいものにしますからね」

それでは、店内に・・・と女は言うのだが、ここにきて私は急に不安になってきてしまった。
得体のしれない店に一人で入れと言われたせいかもしれない。自分の顔や名前を急に奪われてしまったせいかもしれない。

とにかく不安になってしまったのだ。

「え・・・と・・・」
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